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青春を知らない子どもたち~通勤電車の車窓から~

2019年11月14日 [ 未来 通勤電車 青春 ]
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たまに1、2本 早い電車に乗って、

わざと博多駅で乗り継いでみたりする。

ちょっと時間をずらして

いつもと違う時間の電車に乗ると、

ちょっと気分が変わったりするから。

 

博多駅で快速電車を降りて、

向かいのホームに留まっている各停電車に乗る。

すでに結構な人が座席に座っているので

入り口ドアの横に寄りかかる。

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青春を知らない子どもたち~通勤電車の車窓から~

部活の遠征

一息ついていると、

中学生らしき集団が乗り込んできた。

ジャージの上下に

大きなスポーツバッグを抱えている。

 

ふ---ん、部活の練習試合で遠征か。

何部だろう?

野球部ではない、バスケ部でもない、

サッカー部でもないっぽい。

剣道・柔道とも感じが違う。

消去法からいくと、バレー部かな?

 

名札が目に入った。

おや、うちの子どもらの母校じゃないか。

という事は、

きっと博多駅まで同じ電車だったのだろう。

 

一気に親近感が湧いてきた。

といっても、うちはスポーツ系ではなかったので

遠征やら練習試合やらとは

無縁だったのだけど。

 

なんかよくわかんないが、野郎ばっかだ。

と思ったら、女の子がひとり、

私の前に立った。

 

マネージャーなのかな?

黙って立ってる、おとなしそうな子。

男の子と二人っきりで座席に着くのを

ためらっている感じ?

 

すると、一人の男の子が

向かい合って4人で座れるように

座席を持ち上げて動かした。

男の子が3人が座り

最後に女の子が席に着いた。

 

始めは男の子たちだけで何やら話してる。

そのうち空気を察知して

一人の子が女の子に話をふってあげる、

優しい子だ。

それに答えて女の子が相づちを打つ。

 

よく見ると、

ツンっと上を向いた鼻筋に

くっきりとした目の可愛らしい女の子だ。

きっと普段は利発な子なんだろう。

 

いつもは体育館で大声を出して

練習したり走ったりしてるんだろうけど、

ひざ突き合わせてこんなに近くで話するってコト

けっこう新鮮だったりするのかな。

 

男の子も目のやりどころに迷いながら

たまに沈黙になったりする。

 

あーこんな感じ、昔あったよなー、なんて

こっちまでドキドキしてしまう。

まるで青春映画を見ているようだ。

 

この子たち、

今からどんな未来を歩いていくんだろう、

恋や失恋も経験していくんだろうな。

なんて考えてたら、

直視できないくらい

すっごくキラキラして眩しい。

 

青春を知らない子どもたち~通勤電車の車窓から~

ここにいない友人

眩しい彼らを見ていたら、

ふっと亡くなった友人のことがよぎる。

 

彼の母校を自転車で通り過ぎるとき、

ヤンチャだったころの彼を思う。

彼が過ごした青春、

彼は確かにここで輝いた時間を過ごしていたんだ。

 

彼の形跡を探してしまう、

匂いを、笑顔を探してしまう。

なぜ自ら命を絶ってしまったのか、

どうして、どうして…

 

でも、彼には青春があった。

一生分の青春を過ごし切ったのかもしれない。

 

青春を知らない子どもたち~通勤電車の車窓から~

青春を知らない子

今の時代、それさえ知らない子どもたちが

数えきれない程いる。

いろんな事情で世間から隔てられている子、

自分を肯定できない、

自分をクズだといい、

世の中から消えてしまいたい子どもたち。

 

あんなに眩しくキラキラとした時間が

あることさえ知らない。

人生で一番楽しく、ワクワクしたり、

思い悩んだり、傷ついたり、

でもまた復活して、未来を夢見るとき。

 

昔だったら当たり前に過ごせた

そんな学生時代であり、青春時代。

 

そんなこと、自分には関係ない、

別の世界の話だと、

心に辛い思いを抱えている子どもたちを思うと

目の前の青春が

直視できないくらい眩し過ぎる。

 

今、私の目の前に

まさに青春ど真ん中の彼らがいる。

もちろん、彼らにそんな自覚はないだろうし

いろんな悩みもあるだろう。

でも、彼らには無限の未来が広がっている。

 

もしかしたら、

ほんのひとにぎりなのかもしれない

青春している彼ら。

奇跡とさえ思えてしまう時。

 

せめて彼らには

幸せな未来に辿り着いてほしい、

と、祈るような気持ちになる。

 

そして、

“青春”という言葉があることさえ知らない

子どもたち。

彼らに光が届きますように、

と、祈るしかできない。

 

光をきっと掴めますように。

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